5. 施肥を開始しました。

最初に定植したハウスから施肥を開始しました。

最初に定植したハウスはまだ冷え込みの厳しい(−10℃くらい)2月1日〜3日の定植で、植え付け時期としては比較的早めでした。
定植後1ヶ月くらいは昨年の残肥があれば生育には十分だと判断して施肥をしていませんでしたが、1ヶ月で新葉が2枚ほど展開し、そろそろ良いと判断して施肥を開始しました。

各種肥料を計量し調合するのは、実験をするような楽しさがあります。
材料は以下の種類を使います。

・リン酸一アンモニア NH4H2•PO4
・硝酸カルシウム四水塩 Ca(NO3)2•4H2O
・硝酸カリ KNO3
・硝酸マグネシウム Mg(NO3)2•6H2O
・硫酸マグネシウム MgSO4•7H2O
・肥料要素剤(鉄、銅、亜鉛、マンガン、モリブデン、ホウ素)
・リン酸液(pH調整)
・亜リン酸カリウム

生育段階に合わせて配合を変え、施肥量も調整します。

 

1日に吸収する量を把握する。

施肥のポイントはいちごの株が1日にどの肥料成分をどのくらい吸収するかを考え、適切に施用することです。
窒素、リン酸、カリウムなど肥料の各要素は生育段階で必要とする量やバランスが変わります。

栄養バランスを考えてメニューを作るような感じです。

今年は全てのハウスの潅水配管に流量計を取り付けましたので潅水量と併せて施用履歴も記録に残し、後で確認できるようにしていきます。
潅水や施肥はとても重要なポイントなので精度を追求し、毎年少しずつ改善しています。