4. 定植が無事に終わりました。

おはようございます。

2/1からスタートした夏いちごの定植作業が2/22に無事に完了しました。

28,500株なので1日平均1,300株くらいのペースでした。
定植中は休日返上、夜も翌日の段取りなどで農場に入り浸っていましたので3週間ぶりのホッと一息です。

今年植え付けた品種は全て「すずあかね」です。
すずあかねは国内の夏いちごでは最も多く作られている品種ですが弊社では初めて作る品種です。
今年の栽培は全て出荷先様との契約栽培で、品種もすずあかねに指定されております。

さて、初めて作る品種の場合、最初の苗は全て種苗メーカー様から購入します。
2年目以降は自社で採苗・育苗するか、購入するかを選択をします。

初めて栽培する品種でしたので苗がどのような状態で届くのかなど勝手が分からないところもありましたが、良い苗を届けていただき無事に植え終わることができました。

ちなみに今まで栽培したことのある夏いちごの品種は
・サマープリンセス
・BS8-9
・サマーリリカル
・ペチカほのか
という4品種です。

その他に試験的に少量のみ栽培をしたことのある夏いちごの品種は
・サマーエンジェル
・なつあかり
の2品種です。

品種ごとに特徴があり、奥の深さがあります。
夏いちご生産者に最も支持されるすずあかねがどんな品種か、今から楽しみです。


植え付けで大事にしていること


弊社が植え付けの際に最も気をつけていることは、苗に共生微生物を棲みつかせる(共存させる)ことです。

苗は育苗初期、あるいは植え付け初期の発根時期に根に共生する微生物叢が形成されると言われています。

赤ちゃんが出産時に産道を通る際、母親から腸内微生物を受け取って生まれてくるのと似ています。

共生微生物は栄養吸収や病気から根を守るために、とても重要な働きをします。
共生微生物なしでは健康に育てることは考えられないほどです。

今年は例年以上に微生物資材を選りすぐり、一株一株で使用する材料をmg単位で計量し、ムラなく使うことも心掛けました。

植物に与えるものは(肥料、植物活性剤、水など)何をどれくらい使用しているかを把握してコントロールすることが重要です。

「なんとなく」の先を求めて精度を追求していくことで規模や量を増やすことができるようになります。

昨年より今年、今年より来年、と年々精度を上げつつ、規模も広げていきたいと思っています。