17. 定植開始🌱 2024年の生産がスタートしました。

こんにちは。
ASTROBERRYの坂井です。

一昨日(2/5)、結構雪が降って、ようやく冬めいた景色になりました。

とはいえ根雪になる程ではなく、すぐに溶けてしまいそうです。

 

定植を開始

さて、1月から進めていた定植準備が済み、2/6から定植を開始しました。

今年は昨年よりも5,000株ほど増やし、32,700株の生産です。
定植作業は3月の中旬くらいまで続きます。

冬越しした苗たちです。品種はすずあかね。
すずあかねは夏いちごの中では最もポピュラーな品種です。
これまで変わり種品種ばかり作ってきた弊社では、実はすずあかねは昨年が初栽培の年でした。今年は2年目となります。

古い葉っぱを取り除くとこんな感じになります。
まだ小さな赤ちゃんです。
いちごたちも ”いよいよ出発するぞ” という気持ちかも知れません。

定植する際には、植え穴に様々な微生物資材や微生物の餌となる資材を入れ、そこに苗を植えます。
育苗時期や定植直後といった若い段階に、根の周りに棲みつく微生物叢が決まるようです。

ですからこの時期に根に共生することで有益な効果があるとされている微生物たちを投入します。
毎年入れる微生物はほぼ同じですが、一部で新しい資材を試したりもします。

それと並行して「えひめAI」という、バチルス菌や乳酸菌、酵母菌を培養するレシピで作った資材も使います。
こちらは植える前の苗たちに頭上から灌水して施用します。

こうして微生物たちと共にいちごは門出を迎えます。

まだ非常に小さいです。

2月上旬、一番寒い時です。

それでも育苗ハウスの育苗トレイのなかよりは、ベンチの土のなかの方が温かいです。

明日はこのハウスに取り付けるためのセンサー類が届きますので、その取り付けも行います。

そうすると地温や土壌水分、pHなども計測できるようになるのでそれを確認しながら丁寧に管理を進めていきます。

 

Over The Air

農場の機械やセンサー類のIoT化は順調に進んでおり、Arduino Cloud の使い方も段々幅が広がってきました。

現在はこんな感じでパソコンやスマホからハウス環境を確認できます。
各ハウスの状態をひとつにまとめたダッシュボードと、
それぞれのハウスごとのダッシュボードを作っています。
こちらの画像は各ハウスの状態をまとめたボード。
それぞれマイナス3度くらいの気温を表示しています。(温度表示の間が抜けている箇所はこれからセンサーをつけるハウスのためのスペースです。)

一部のハウスは、ダッシュボード上に設置したスイッチからハウスの換気装置の操作をすることも可能です。現在は試験段階ですが。

並行して灌水装置も作っています。灌水装置もボード上のスイッチから遠隔操作も可能なものにします。
パソコン、スマホ、それぞれから動かせます。

そして、それらのプログラムをOver the air. つまりインターネットを介して遠隔で書き換え可能、というのがすごく嬉しい機能です。


2024年、いちごたちと共に成長していきたいと思います。